「辞めたい」のその先に、
本当の成長がある。
■ はじめに
子どもたちは成長の過程で必ず「壁」と出会います。
「行きたくない」「辞めたい」・・・。
その時に 逃げるのか、向き合うのか。
この選択が、将来の姿を大きく変えます。
私たちは武道である空手を通じて、
「乗り越える力」「踏ん張る力」を育てています。
■ なぜ「続ける経験」が必要なのか
現代社会はとても便利で快適です。
嫌なことはすぐに避けられる時代です。
しかしその結果――
仕事が辛い → すぐ辞めてしまう
人間関係が辛い → すぐ関わりを断つ
そんな 逃げ癖がつく危険があります。
幼少から少年期の経験は
大人の行動の土台になります。
だからこそ、
乗り越えた体験を
小さなうちから積ませてあげる。
■ 自己肯定感は「できた」の連続で育つ
本当の自信は
褒められて育つのではありません。
できなかったことが
できるようになったときに生まれる。
そしてそれを認められたときに自信となります。
悔しさ、怖さ、痛み、それらと向き合い、
折れない、強い心がどんどん鍛えられていきます。
■ 尊重と放任はまったく違う
最近、「子どもの意思を尊重したい」という声が増えました。
しかし現実はどうでしょうか?
始める時:子どもがやりたいと言ったから…。
辞める時:子どもが辞めたいと言ってるから…。
これは 尊重ではなく“丸投げ” です。
子どもにはまだ
未来を見通す力がありません。
だから――
道を示し、責任を持つのは親の役目だと思っています。
■ 子どもの力を、親が信じる愛
「辞めたい」は逃げたい気持ちの表れかもしれません。
私達大人にだって、辛い日があります。
子どもも同じ。
今は弱くても、必ず強くなれる。
背中を押してあげること――
それが 親だからできる愛です。
■ 親の決断は、ときに心を痛めます
嫌がる子を連れてくるのは
辛い日もあるかと思います。
「ここまでして続けさせるべきなのか…」
と迷うこともあるでしょう。
でもその決断こそが
親として未来を守る行動です。
子どもはまだ
その先に広がる景色を知りません。
だからこそ
親が信じて選んであげる。
■ 必ず訪れる「ありがとう」の瞬間
強くなった自分を振り返る時、
子どもは気づきます。
辞めさせずにいてくれてありがとう。
その言葉を聞く日が、
必ず訪れます。
■ 親と指導者は、同じ方向を向いています
私たちは、空手を教えているのではありません。
「生き抜く力」を育てています。
家庭と道場が同じ方向を見て
子どもを支えていく。
それができれば、
子どもは確実に強くなれます。
最後に
嫌なら、辞める道もあります。
でも――
一度でいい。「乗り越えた景色」を見せてあげたい。
その経験は必ず
未来の本人を助けます。
そしていつか必ず
感謝となって返ってきます。
「継続は力なり」
押忍

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